あなたは「放課後等デイサービスに興味があるけど、実際どのように転職すれば良いのか…?」と気になったことはありませんか?
求人票には”放課後等デイサービス”とよく目にしても、「周りで働く人もいないから、よくわからない」という方が多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では放課後等デイサービスへの上手な転職の仕方について詳しく紹介。
後半には、放課後等デイサービスへ転職後に「どのようなキャリアを描くことができるのか?」までお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
放課後等デイサービスへの転職で失敗する人は多い
実は、2012年における放課後等デイサービスの数は、全国に3,000もありませんでした(※1)。
そして2019年には14,000を超え、毎年右肩上がりで増えています(※1)。
そのため、放課後等デイサービスの職員の需要はこれからも高く、とても転職しやすい業界と言えます。
しかし、楽に転職できるからといって、理想的な働き方ができるかどうかは別問題です。
Twitterでは、放課後等デイサービスに転職したものの、満足のいく仕事ができていない職員も多いことがわかります。
職員の退職や入院で人員不足の今、コロナ陽性や濃厚接触者になってしまった職員に対し、社長がブチ切れしていた。人員不足の時期にそんなもんにかかってんじゃねーよ❗って 退職も入院も1カ月前からわかっていたことです。
人員の補充や対策をしていない あなたが悪い
もうこんな会社 辞めたい。— 放課後等デイサービス戦士♂ (@ZI85tLszJgVVqLe) March 20, 2022
癇癪起こした児童の保護者に、「服薬しかないです」って言い切った管理者。
いやいや、服薬も1つの選択肢だけど、そうじゃないよね?
そもそも消去の手続き中に連れ去って個室に籠るのやめてくれないかな。
あの人療育の事なんもわかってない疑惑が確信に変わった日でした。— 鷹の眼@毒吐き児発管 (@takanome_poison) March 16, 2022
4月末で退職した(はずの)職場の最後の勤務が終了した。
放課後等デイサービスに勤務して、障害児童の療育をするつもりだったが···
放デイの放が放課後では無く、放置だった。😱
自分一人だけが児童を近くで見守り、間違いについて指導するのは疲れた。😥
— 名取(てぼ子ちゃん)⏺ (@denchigire) May 4, 2019
このように、転職後の放課後等デイサービスとミスマッチが起こる可能性があることがわかりますね。
そのため、きちんと戦略を練って転職活動をすすめる必要があると言えるでしょう。
放課後等デイサービスへの転職の方法は主に3つ
放課後等デイサービスに転職する方法は、主に以下の3つです。
- ハローワーク
- 転職サイト
- 転職エージェント
それぞれの転職方法について簡単に解説します。
ハローワーク
ハローワークでは、最もたくさんの放課後等デイサービスの求人が掲載されています。
完全無料で求人を掲載できるので、多くの事業所が利用しています。
転職地域に「どれくらいの放課後等デイサービスの求人数があるのか?」を網羅的に知りたい場合は、ハローワークを活用しましょう。
転職サイト
放課後等デイサービスの求人情報が載っている転職サイトは、Indeedやジョブメドレーなどが当てはまります。
ハローワークよりは求人掲載数が少ないですが、サイトが見やすく応募が簡単です。
多くの求職者は、使い勝手の良さから、ハローワークよりも転職サイトを利用します。
ただし、応募後の面談日程の調整や待遇の条件交渉は、自分で行う必要があります。
転職エージェント
転職エージェントでは、あなた専属の担当者がつき、あなたの希望する条件に合う放課後等デイサービスを紹介してくれます。
転職のプロとも言える担当者がつくので、企業リサーチや面接の日程調整、面接練習までサポートしてくれるのです。
転職活動に面倒なことを担当者がやってくれる上に、あなたは一切料金を払う必要がないので、利用して損はないでしょう。
【理由も知っておこう】おすすめの転職方法は「転職エージェント」
ここまで、放課後等デイサービスの転職方法について紹介しましたが、1番おすすめの方法は転職エージェントを活用することです。
その理由を説明する前に、転職エージェントのビジネスモデルを知っておきましょう。
転職エージェントは求職者から料金を全くもらわない一方で、転職成功後は放課後等デイサービスから紹介料をもらう仕組みになっています(上図)。
この紹介料ですが、理論年収の30%〜35%が相場です。
もし年収300万円の放課後等デイサービスに転職したら、その放課後等デイサービスはあなたを紹介した転職エージェントに、90〜100万円を支払うことになります。
ハローワークで求人を無料掲載できるにも関わらず、なぜ100万円も出して職員を採用しようと思うのでしょうか?
理由は、ただ一つです。
優秀な人材を採用したいと思っているから他なりません。
さらに、職員の採用に100万円も出せる体力のある会社、余裕のある事業所だと言い換えることもできるでしょう。
ちなみに、もし簡単に好条件の求人を出してしまったら、応募が殺到していまいます。
そうならないように、ホワイト放課後等デイサービスは、仲良くしている転職エージェントに「本当にいい人だけ紹介してください」と、非公開求人を出しているのです。
そのため、ホワイトな放課後等デイサービスに転職したいなら、転職エージェントに登録しておくことをおすすめします。
今回紹介する転職エージェントは2つ。転職サイトもあわせて
今回紹介する転職エージェントは、2つあります。
加えて、転職エージェントではないですが、おすすめの転職サイトも1つあります。
サービス |
特徴 |
備考 |
マイナビ保育士 |
地方にも放課後等デイサービスの求人を紹介してくれる |
転職ノウハウについて学ぶのに、有益なサイトになっている |
保育士人材バンク! |
首都圏に近い地域の放課後等デイサービスの求人情報をたくさん持っている |
児発管向けの求人も多く取り揃えている |
ジョブメドレー |
全国的に多くの求人情報を持っている |
転職サイトなので、応募や面談日程の調査などを自分で行う必要がある。 |
保育士向けの転職サイトや転職エージェントはたくさんありますが、放課後等デイサービスの求人にも強いサービスは本当に指で数える程度しかありません。
全て登録しても良いくらいなので、一つずつしっかり確認していきましょう。
放課後等デイサービスへ転職するなら①マイナビ保育士
1つ目に紹介するのは、マイナビ保育士です。
マイナビは日本最大級の転職サイトを運営する企業で、その保育士に特化したサービスがマイナビ保育士です。
全国的に幅広く求人と揃えており、岩手県や和歌山県など、他のエージェントでは網羅していない地域の求人を紹介してくれます。
首都圏の放課後等デイサービスを探すのにも使えますが、地方での就職を考えている方は、マイナビ保育士が良いでしょう。
放課後等デイサービスへ転職するなら②保育士人材バンク!
2つ目に紹介するのは、保育士人材バンク!です。
保育士人材バンク!は、保育士向け転職エージェントの中でも、放課後等デイサービスの紹介に強いサービス。
特に、首都圏を中心に独自の求人情報を集めており、放課後等デイサービスの求人が最も豊富なエージェントとなります。
ちなみに、「東京都」で検索すると、マイナビ保育士が39件の求人がヒットしたのに対し、保育士人材バンク!では301件(2022年3月23日)。
首都圏に限れば、保育士人材バンク!の方が、放課後等デイサービスの求人が多いので、都心で働きたい方は保育士人材バンク!に登録しておきましょう。
放課後等デイサービスへ転職するなら③ジョブメドレー保育士
3つ目に紹介するのは、ジョブメドレー保育士です。
先程の2つのサービスと異なり、転職エージェントではなく転職サイトなので、自分で求人を探して応募する必要があるのでご注意ください。
ジョブメドレーには、どの転職エージェントよりも豊富な求人が掲載されています。
放課後等デイサービスに転職するかどうかを迷っている段階で、「この業界ってこんな仕事するんだ〜」「給料や年間休日の相場はこんな感じか〜」と調べるには十分な情報量です。
ちなみに、ジョブメドレーには転職したらお祝い金として1.5万円〜4万円のプレゼントを受け取ることができます。
求職者にとっては、無料で転職できる上にお金ももらえるので嬉しい限りですが、お祝い金に釣られて職場選びを間違いないように気をつける必要があるでしょう。
放課後等デイサービスに転職した後のキャリアは?
放課後等デイサービスに就職したら後のどのようにキャリアアップしていくのか紹介します。
結論、最終的に児童発達支援管理責任者(児発管)を取得して、その役職に就くのが当面のゴールです。
役職につけば、それなりの給料をもらうことができるでしょう。
ただし、元々持っている資格や経験年数などによって、児発管になるまでの道のりが違います。
ここでは、保育士の資格を持っているケースと無資格未経験のケースに分けて紹介していきます。
保育士として5年以上働いている場合
放課後等デイサービスに転職段階で、すでに保育士として現場で5年以上働いていた場合、放課後等デイサービスでの実務経験が1年あれば、児童発達支援管理責任者になるための基礎研修を受講できます。
受講後は、2年間の見習い期間を経て、実践研修を受講できます(※2)。
そのため、保育士としてすでに5年以上の経験があるのであれば、最短3年で児発管として働くことが可能です。
完全に未経験の場合
次に、完全に未経験・無資格の指導員を想定してみましょう。
無資格の場合は、最低5年の実務経験が必要になります。
5年間の実務経験をするうちに、3年目には児童指導員という任用資格を自動取得可能です。
そして、基礎研修、2年間の見習い期間を経て、実践研修の受講。
そのため、最短7年で児発管になることができます。
他の放課後等デイサービスへの転職はどのタイミングで?
現在、放課後等デイサービスで働いていて、別の放課後等デイサービスへ転職したい場合はどのタイミングがベストなのでしょうか?
結論として、児発管の資格を手にしたタイミングがベストだと言えます。
「児発管」の資格は、現在の放課後等デイサービス内での出世にも役立ちますが、他の放課後等デイサービスにも重宝されるので、転職を有利に進めやすいです。
現在の職場で児発管をするのと、他事業所で児発管をするのでは、待遇や教育体制など異なるはずなので、天秤にかけてよく検討してみてください。
ちなみに、転職エージェントの「保育士人材バンク!」は児発管向けにサイトをリニューアルしたことがあるくらい、需要がありますよ。
なお、指導員や児童指導員として働いても、「この会社ではスキルが身に付かない…」「人間関係に疲れて精神的に参ってしまいそう…」と悩んでいる場合は、あなたの精神衛生上良くありません。
そのため、児発管の取得に関係なく転職した方があなたの将来は明るいでしょう。
まとめ:放課後等デイサービスへ転職し、キャリアを積み上げよう!
ここまで、放課後等デイサービスへの上手な転職方法やその後のキャリアについて詳しく解説しました。
結論、転職エージェントを活用した方が、ホワイト放課後等デイサービスに転職しやすいです。
事業所運営に余裕があって、研修や待遇が充実した放課後等デイサービスへの就職を目指してください。
なお、放課後等デイサービスでのキャリアの当面のゴールは、児発管の取得です。
放課後等デイサービスの世界に転職するなら、ぜひ児発管になることを目標にしてみましょう。