放課後等デイサービスをもう辞めたい…理由を6つ紹介します

あなたは、「放課後デイサービスで働いているけど、辞めたいな…」といつも悩んでいませんか?

「辞めたい、辞めたい」とずっと思っていると、目の前の子どもと関わるのもおざなりになってしまうし、家でも仕事のことばかり考えてしまったりしますよね。

そこで、今回の記事では、放課後等デイサービスの職員はどんな理由で辞めたいと思うのか、を詳しく紹介。

さらに、放課後等デイサービス職員としてやりがいを持って働きたい方向けに、どんな放課後等デイサービスへ転職すべきなのかまでお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

放課後等デイサービスを辞めたい職員はたくさんいる!

放課後等デイサービスは年々その数が増加してきており、未経験でも就職しやすい高需要の仕事です。

しかし、Twitterでは、放課後等デイサービスを辞めたいと思っている職員がとても多いことがわかります。

せっかく希望を抱いて転職を決めた放課後等デイサービスだったにも関わらず、辞めたいと思っている人が非常に多いことがわかりますね。

しかし、具体的にどのような理由で退職したいと考えているのか、次の章から深堀していきましょう。

放課後等デイサービスを辞めたい理由①子どもとの関わり方がわからない

放課後等デイサービスを辞めたい気持ちになる1つ目の理由は、子どもとの関わり方がわからないことです。

「子どものことが好きだから」「障害を持つ子どもの支援に憧れて…」と、この業界に入る方がいますが、実際に子どもと関わっていると、好きだけではやっていけない現実があります。

例えば、発達障害を持つお子さんの中には、コミュニケーションがうまくいかないと、職員への他害が激しくなる場合があるのです。

障害を持つ子どもへの関わり方をきちんと勉強しなければ、目の前の子どもに振り回されて一日終わってしまうかもしれません。

そのため、子どもとの関わり方がわからずに、疲れ切ってしまう職員も多いことでしょう。

放課後等デイサービスを辞めたい理由②職員間で考えがバラバラ

2つ目の理由は、職員間で意見が異なることです。

放課後等デイサービスでは、さまざまな経歴を持つ職員が集まります。

イツキ
保育士や心理士、教師、看護師、理学療法士、作業療法士などが当てはまりますね。

しかし、支援内容1つとっても、考え方・意見の対立が起きる可能性があるのです。

例えば、保育士は、「思いやりのある子どもにするにはどうするのか?」を考えたとします。

一方で看護師、理学療法士などは、本来医療の現場で働くこともあり、「その支援にエビデンス(根拠)があるのか?」を重視します。

このように、保育士の関わりは根拠がなくその場凌ぎの対応と見なされて、職種間の対立が増えてしまうのです。

したがって、事業所としてどのような方針で療育をするのかしっかり整えておかないと、お互いの職種を尊敬できなくなってしまいます。

放課後等デイサービスを辞めたい理由③給料が低い

3つ目の理由は、給料が低いことです。

放課後等デイサービスを含め、障害福祉の業界における給料は低水準です。

特に放課後等デイサービスの給与水準は低く、毎月の平均給与額は約24.5万円です。(※1)

ちなみに、児童指導員は約29.9万円。保育士は約32万円となっています。

一方で、全産業における毎月の平均給与は約36万円とされているので、やや給料が低いことがお分かりいただけるでしょう。(※2)

また、放課後等デイサービスは国の税金で成り立つ事業なので、大幅な年収アップも見込めません。

そのため、給料の低さに将来の不安を感じて、別の放課後等デイサービスへ転職したり、異業種へ転向したりする人もいます。

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出典(※1):令和2年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査(臨時調査)結果
出典(※2):令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況

放課後等デイサービスを辞めたい理由④休憩が取れない

4つ目の理由は、休憩が取れないことです。

保育や福祉の業界は、慢性的な人手不足で、しっかり1時間の休憩が取れないところも珍しくありません。

放課後等デイサービスも例外ではなく、休憩時間に子どもと一緒にご飯を食べる社風があるところもあります。

また、「児童発達支援」と「放課後等デイサービス」をあわせ持つ多機能型の放課後等デイサービスだと、より忙しさが増すことが多いです。

多機能型における長期休みでは、朝から未就学児と小学生以上の子どもたちが同じ空間で過ごすことになるので、さらに忙しくなり休憩が取れないこともあるでしょう。

放課後等デイサービスを辞めたい理由⑤職員が少ない

5つ目の理由は、子どもを見守る職員が少ないことです。

放課後等デイサービスの最低人員基準は、10人以下の定員で3人の職員となっています。

保育園での人員配置(4〜5歳の園児の場合、保育士1人で約30人)を考えると、子ども10人を職員3人で見守るのは一見楽そうだと思いますよね?

しかし、放課後等デイサービスにくる子どもたちは全員障害を持っており、障害の程度によっては、常にマンツーマンで関わる必要も出てきます。

加えて、連絡帳の記載や送迎など、子どもとの関わり以外で、人手不足を感じることもあるでしょう。

そのため、マンパワー不足のために子どもに適切な支援が行き届かず、思いもよらないトラブルが発生する可能性もあります。

放課後等デイサービスを辞めたい理由⑥コロナ禍でも関係ない

6つ目の理由は、コロナ禍でも関係なく子どもを受け入れなければいけないことです。

新型コロナウィルスによって休校になっても、放課後等デイサービスには変わりなく通所する場合があります。

これは、親が仕事に行けないから仕方なく預かったり、放課後等デイサービスとしても利益が欲しいので、コロナ禍であっても受け入れたり、さまざまな理由が重なるでしょう。

しかし、百歩譲って受け入れたとしても、多くの放課後等デイサービスの居室面積はかなり少なく、どれだけ対策を取ってもソーシャルディスタンスを保つことが難しいです。

そのため、常に感染リスクに怯えながら、仕事をしなくてはいけないもの放課後等デイサービスをやめたくなる理由の一つでしょう。

10人定員の放課後等デイサービスにおける指導訓練室の面積は、24.7㎡以上です。
つまり、14畳で10人の子どもを預かることができ、この最低基準の放課後等デイサービスではかなり狭いと言わざるを得ません。

放課後等デイサービスを辞めたいなら、今できることを探すべし

「放課後等デイサービスをやめたい…つまらない…」と思い込むと、すぐに退職したくなる気持ちはよくわかります。

しかし、辞める前に、「今何かできることがないか?」を、考えてみることをおすすめします。

例えば、子どもへの関わり方を他のスタッフと相談して変更したり、新しいプログラムを導入したりなどがあげられます。

いずれ辞めるにしても、何かをやり遂げてからの転職の方が、転職活動で成果をアピールできますし、後から「前の職場の方が良かった…」と後悔することもありません。

そのため、勢いで会社を辞めるのではなく、「何かやれることはないのか?」を探してみると良いでしょう。

【注意】変えられるものと変えられないものを見極めよう!

今の職場でできることを探すのはとても大切ですが、中にはあなた個人が頑張ってもどうにも変えられないものもあります。

例えば、給料や年間休日数は、会社の運営規定で決まっていることなので、あなたが訴えたところで変えることはできません。

また、あまりにも風通しの悪い職場では、新しい試みをしようにも、「ほとんど意見が通らない…」ということもあるでしょう。

そのため、あなたが働く放課後等デイサービスの状況を振り返り、「何を変えられるのか?」「何を変えられないのか?」をよく考えるようにしましょう。

【高みを目指すなら】研修が整っている放デイへ転職しよう!

ここまで読んできて、「私はもっと支援者として成長したい!いつか転職した方が良い」と感じた場合は、職員研修が整備された放課後等デイサービスに早めに転職することをおすすめします。

研修が充実している放課後等デイサービスは、給料、年間休日、人員、人間関係など、あらゆる面で余裕のある事業所が多いです。

なぜなら、研修はやってもやらなくても、事業所の直接的な利益に繋がらず、優先順位が低いからです。

そのため、研修が充実していれば、ホワイト放課後等デイサービスである可能性が高いでしょう。

ちなみに、どのような放課後等デイサービスでどんな研修が行われているのかは、転職エージェントに聞いた方が早いです。

転職エージェントの中には、放課後等デイサービスに熱心な取材をして調べているところもありますよ。

放課後等デイサービスへの転職に強い転職サービスはこちらの記事でまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

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まとめ:放課後等デイサービスを辞めたいのはあなただけではない!

ここまで、放課後等デイサービスを辞めたいと考える理由について、詳しく解説しました。

放課後等デイサービスは障害を持つ子どもを相手にするので、決して楽な仕事ではありません。

待遇も決して良いとは言えず、各職員の志ややる気に依存している側面もあるでしょう。

それでも、支援員としてスキルを身につけたい…できれば給料も良くしたい…と考える職員も多いはず。

その場合は、研修の充実したホワイト放課後等デイサービスに転職することをおすすめします。

ぜひ、自身の成長のために、環境を変える勇気を持って行動してみてください!