【保育士から事務職へ転職】正社員で働ける〇〇業界とは?

「保育士をもうやめて違う仕事をやろうかな…」と考えた時、事務職ならできそうと思って、一度は求人を調べたことはありませんか?

保育士から事務職に転職できたら、保育士の大変なことがすべてなくなり、理想の働き方ができそうですよね。

しかし、実際、事務職に応募しても求職者がかなり多いです。

そのため、何度も採用試験に落ちることも多く、なかなか厳しい転職活動になります。

そこで、今回の記事では事務職に転職したい保育士向けに、おすすめの業界やその転職方法を詳しく紹介します。

コロナ禍で徐々に市場規模が拡大して、採用枠を増えている業界なので、保育士を辞めたいと思っている方は、ぜひ知っておきましょう。

保育士から事務職が厳しい理由とは?

先に結論を述べると、保育士から事務職への転職はかなり厳しいのが現実です。

その理由は、事務職の有効求人倍率をみるとすぐにわかります。

事務職の有効求人倍率は0.39倍(令和4年3月)と、10人応募したら4人しか採用されません(※1)。

つまり、事務職は需要が低い上に人気の高い仕事とでしょう。

一方で、保育士の有効求人倍率は、3倍を超える月もあります。

保育士→保育士への転職と比べて、保育士→事務職への転職は10倍難しいと言えます。

このように、事務職は募集する人数が少ないところに多くの求職者が殺到するので、内定を手にするには困難が予想されるでしょう。

有効求人倍率とは、有効求人数を有効求職者数で割って計算されます。

倍率が1を上回れば求職者の数よりも人を探している企業数が多く、下回れば求職者の数の方が多いことを示します。

つまり、1より大きいと転職しやすく1より小さいと転職しにくいということです。

(※1)出典:厚生労働省 一般職業紹介状況(令和4年3月分及び令和3年度分)について

保育士から事務職で転職しようにも、正社員枠が少ない

事務職へ転職するときに、ネックになるのが正社員求人が少ないことです。

近年、単純なデータ入力やお客様サポートは、機械で自動化され、社外に委託することが増えてきました。

また、経理や電話対応など、ちょっとした雑務を手伝ってほしい感覚で事務職を雇いたい会社が多いです。

正社員で雇うほど仕事量もないので、パートで済まそうとする会社が増えてきています。

イツキ
試しに、事務職の求人を探してみると、派遣やパートが多いことがすぐにわかることでしょう。
保育士から事務職を希望される方はたくさんいますが、正社員枠が少ないので、断念する人が多いです。

事務職に転職したい理由は、余裕のある働き方を実現したいから

保育士から事務職を目指す人は、心から「事務職に転職したい!」という人は多くありません。

実は、事務職のような「余裕のある働き方」をしたい人がほとんどのはずです。

保育士は、長時間労働、休みが少ない、肉体労働だから、もう限界…。

だから、定時で帰れて、デスクワークで体に負担がない、プライベートも充実できる仕事がいいと考えます。

  • 事務職であれば、その働き方が実現できそう。
  • エクセルぐらいなら使ったことあるから私にもできそう。

正直、上記のように、違う仕事をイメージができるのが「事務職」ぐらいしかなかったのでしょう。

しかし、冷静に考えてみると、定時で帰れて、肉体労働ではない仕事は事務職だけでありません。

そのため、一つの会社に一人の事務職を目指すよりも、事務職に似た働き方のできる仕事を探す必要があるでしょう。

イツキ

次の章から、事務職のような働き方のできるおすすめ業界をお伝えします!

事務職で正社員を目指したいなら、BPO業界がおすすめ

事務職で正社員を目指したいなら、BPO業界が穴場の転職先です。

BPOとは、ビジネス・プロセス・アウトソーシングの略で、企業の一部業務を外部の専門会社に委託することを指します。

イツキ
具体的には、コールセンターや経理、データ入力などで多く活用されていますね。

要は、全国の会社の事務仕事を一挙に請け負って、代行する仕事ができるのです。

それまでは一つの会社に必ず一人は事務職が必要でしたが、今では雑務を全て専門業者に外注する流れになってきていますよ。

イツキ

BPO業界は、単純なデータ入力や電話対応など、コロナの影響でさらに、需要が伸び、今後5年の市場規模も大きくなる見込みです!
ちなみに、2020年-2021年の市場規模は1兆1,618億円とされています。

出典: https://gyokai-search.com/3-bpo.html

BPO業界は、給料・年間休日・働き方の理想を全て叶える

先ほど、紹介したBPO業界は、あなたがやりたいと思っている事務職の仕事ができる可能性が秘められています。

例えば、リクナビNEXTなど、求人サイトで「BPO」と検索すると、以下のような条件の会社はたくさんあります。

  • 年間休日120日以上(126日もある)
  • 土日祝日休み
  • 有休消化率70%
  • 17時定時退勤
  • 手取り月20万円以上

ほとんどのBPO会社では、仕事のやり方がマニュアル化されており、研修を通過すれば、未経験でも十分仕事ができるようになります。

このように、BPO業界への転職をすれば、あなたがやりたいと思っていた事務系への転職を十分狙うことができるのです。

保育士からBPO業界に入るなら、転職エージェントに登録すべし

結論、転職エージェントを使えば、未経験からBPO業界への転職は十分成功することができます。

なぜなら、BPO会社は随時正社員を募集しているところがほとんどで、一つの会社に一人の事務職を…という狭き門でもないからです。

とは言っても、全く知らない業界への転職だと、業界知識が乏しかったり、履歴書の書き方を保育士時代と大きく変えたりする必要が出てきます。

それを一から勉強するのは大変なので、転職エージェントにポイントを絞ってレクチャーしてもらうのが手っ取り早いのです。

そのため、「BPO業界へ転職しよう!」と考えたら、転職エージェントに迷わず登録しておきましょう。

  • トランス・コスモス
  • ベルシステム24HD
  • りらいあコミュニケーションズ
  • パソナグループ
  • KDDIエボルバ

>>違う業界への転職を考える時に、登録したいおすすめ転職エージェントはこちら

【体験談】3ヶ月間BPO会社で働いた感想

イツキ
私も、BPO会社で3ヶ月間だけ契約社員として働いていた経験があります。その経験をここで、お伝えします。

私が取り組んでいた事務作業は、FAX用紙に記載されたアパート契約に関する個人情報をパソコンに打ち込み直す仕事でした。

本来は、不動産業者が行うものですが、その事務作業をBPO会社で代行していました。

最初はタイピング速度が遅くて、思ったようにデータ入力ができませんでしたが、毎日7時間ほどタイピングしていると、自然と速くなっていきます。

BPO会社のオフィスは、設備が充実していて、社内食堂でランチを食べたり、売店に行ったり、マッサージを受けたり…本当にいろんなことができます。

私は契約社員でしたが、正社員も多く、年間120日以上の休み。

給料に関しては、保育士より少し高いくらいで、正直すごく高いわけではありません。

しかし、保育士の激務から比べると、なんてことないと思いました。

タイムカードで1分ごとに残業代は支払われるし、「サービス残業は違法なので絶対にしないように!」と掲示板に堂々と書いてあるあたり、職場環境の改善に意識がある会社だと実感しました。

BPOに入って大変だったこと

イツキ

ここまで、BPOのいいところだけ書いてきたので、最後に私がBPOに入社して大変だったことをお伝えしておきます。

私がBPOに入社して大変だった唯一のことは、人と関わる機会が少なかったことです。

今まで、子どもと関わる仕事だったので、常に誰かとコミュニケーションをとる仕事でした。

しかし、BPOに入社すると、黙々と目の前のパソコンに情報を入力していく作業を1日8時間行います。

最初のうちは、タイピングも遅いし、目も疲れるし、大変でした。

それでも、保育士で働いている時よりは、年間休日は多いし、サービス残業も持ち帰り仕事もない。

何より、膝や腰への負担がゼロになり、さらに保育観のぶつけ合いもありませんでした。

そのため、保育という仕事にこだわりがない人には、すごくおすすめの業界なので、ぜひおすすめしたいです。

イツキ
私は、データ入力がメインでしたが、他にもコールセンターや経理など、BPOにはいろんな代行業務がありますよ!

まとめ:保育士から事務職に転職したいならBPO会社を狙おう!

保育士から事務職へ転職したい人はたくさんいますが、人気の高い仕事なので、なかなか内定を勝ち取ることはできません。

しかし、事務職のような時間にゆとりのある働き方をするには、他の業界でも十分狙うことができます。

特に、BPO業界であれば、全国の事務仕事を受け持つことが可能で、採用枠も1つの企業よりも多くとっていることがほとんどです。

一つの会社の事務員になることにこだわりごなく、事務職のようなゆとりある働き方を実現したいのであれば、穴場であるBPO業界に転職してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、保育士から違う業界に転職するなら、一人で戦うよりも転職エージェントと手を組んだ方が勝率は高まります。

ぜひ、この機会に複数社登録して、自分に合ったエージェントを探しましょう。

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