放課後等デイサービスへ転職するために活動していると、志望動機を考えなくてはいけないタイミングが必ずやってきます。
しかし、ゼロから志望動機を考えるのはとても大変ですし、時間もかかってしまうものです。
そこで、今回の記事では、放課後等デイサービスの志望動機の例文を3パターンに分けて、詳しく解説。
- 未経験から放課後等デイサービスに転職したい人
- 保育士として放課後等デイサービスへ転職したい人
- 現在放課後等デイサービスで働いていて、別の放デイに転職したい人
放課後等デイサービスの志望動機を書くポイント
放課後等デイサービスの志望動機を書く上で、意識するポイントは以下の2つです。
- なぜ、放課後等デイサービスの業界で働こうと思ったのか?
- なぜ、うちの事業所に応募しようと思ったのか?
上記の2つのポイントが、採用側に伝わるように、志望動機を作り込んでおく必要があります。
なぜ、放課後等デイサービスの業界で働こうと思ったのか?
志望動機にも盛り込む必要がありますが、面接でも必ず聞かれることなので、しっかり自己分析しておきましょう。
例えば、「子どもが好きだからこの業界に入りたい」と、志望動機に記載したとしても、採用側からすると「子どもの仕事したいなら、他にも保育園や小学校があるでしょ?」となります。
放課後等デイサービスは、障害を持つ小学生以上の子どもを対象する事業なので、「なぜ、障害児の支援をしたいのか?」まで踏み込んで記載してください。
なぜ、うちの事業所に応募しようと思ったのか?
他にもたくさんの放課後等デイサービスがある中、なぜ応募しようと思ったのか?も、志望動機でしっかり伝えるようしましょう。
本音を言えば、他の放課後等デイサービスに比べて、「家から近い」「休みが多い」「給料が良い」などがあります。
しかし、正直に志望動機に書いてしまえば、「他所よりマシだったから、応募しただけで熱意は高くなさそうだな」と採用側に判断されるかもしれません。
少なくとも、良い印象を持たれることはまずないでしょう。
最近の放課後等デイサービスでは、各事業所で差別化を図っているので、何かしらの特徴があるはずです。
よく企業研究をして、「〇〇な取り組みに共感したから」、「〇〇のエッセンスを生かしているのは素晴らしいと思ったから」と実情にあった志望動機を考えてください。
志望動機の例文①未経験から放課後等デイサービス
まずは、全くの未経験から放課後等デイサービスへ転職する方の志望動機の例文を紹介します。
仕事柄、お客様から将来に対する不安をお聞きしていく中で、障害を持つお子様との将来設計に不安を抱く方が多い(1)ことを知るようになりました。
そして、自社商品をセールスしていく中で、本当に必要な支援は発達障害のお子さんに直接関わっていく中で見出せていくのではないかと、考えに至りました。
そこで、放課後等デイサービスを探す中で、貴社のホームページを拝見し、発達障害のお子さんへの専門的な支援と保護者様との連携を大切にしている(2)ことが伝わってきました。
私は、発達障害のお子様だけではなく、保護者支援にも力を入れている貴社の取り組みに感銘を受けたので、今回応募させていただきました。
(1)唐突感を出さないためのエピソードを盛り込む
(2)入社するために努力していることをアピールする
採用側としては、未経験のあなたに専門性を求めているわけではなくて、やる気や人柄を見たいと思っています。
人柄を見てもらうには、面接まで辿り着かないといけません。しかし、志望動機に文章だけで人柄を書き記すのは限界があります。
そのため、志望動機にはあなたの会社に入るために「下調べという努力をしてますよ」とアピールすると良いでしょう。
放課後等デイサービスのホームページやSNSなどをよく見て、自分が共感できるところを志望動機に盛り込んで努力を伝えてください。
志望動機の例文②保育士として放課後等デイサービスへ
次に、現在保育士として働いている方が、放課後等デイサービスへ転職する時の志望動機の例文を紹介します。
そこで、発達に遅れがあるお子さんと接する機会がありましたが、大勢の園児がいる中で孤立する障害児に深く関われない実情を目の当たりにしました。
園と折りが合わなくて退園していくお子さんを何人も見てきて、個別でしっかり療育していく必要性を感じました。(1)
今回、私が応募させていただいたのは、児童発達支援事業も兼ねている貴社(2)で、社会から取り残されそうな子どもたちにしっかり寄り添った保育ができると思ったからです。
また、卒園後も放課後等デイサービスで途切れない支援ができるところも魅力を感じております。
採用していただけたら、長期的な視点でお子さんの成長をサポートしていきたいと思っております。
(1)保育士のエピソードを交えて応募に至る経緯を伝える
ほとんどの保育士は健常なお子さんを相手に仕事をする中、なぜ障害児に関わろうと思ったのか?をしっかり伝える必要があります。
せっかく保育士の専門資格があるので、プロ意識を持って働いてきたことをアピールするために、例文では現場で働く中での障害児支援の課題をエピソードとして持ち出しています。
こうすることで「障害のある子どもを取り巻く環境に課題があることをわかっていたから、放課後等デイサービスに来ようと思ったのか〜」と採用側は納得することができるでしょう。
(2)保育士の専門性を活かせることをアピールする
放課後等デイサービスの中には、児童発達支援も一緒に事業展開しているところも多いです。
しっかり、貴社のことを調べていますよとアピールをしつつ、児童発達支援でも保育士の専門性を活かせることを伝えたら良いでしょう。
志望動機の例文③放課後等デイサービスから放課後等デイサービスへ
最後に、放課後等デイサービスから放課後等デイサービスへの転職、つまり同業種への転職に使える志望動機の例文を紹介します。
主に、学習支援やコミュニケーション支援を行っていましたが、一人ひとりのお子さんにしっかり寄り添って個別療育する時間がありませんでした。
また、理学療法士の専門性を活かすことを踏まえると、個別療育で1時間しっかり関わって親御さんにフィードバックする(2)方が、その子の育ちをサポートできると思うようになりました。
そのため、個別療育に特化した放課後等デイサービスで働きたいと思い、貴社を志望いたしました。
(1)経験者であることをアピールする
放課後等デイサービスにもいくつか種類があるので、前職の放デイがどんな種類に当たるのかを伝えます。
そして、前職の放デイだと、どんな課題を感じていたのかをしっかり伝え、応募先の放デイを志望する理由に繋げていきます。
貴社にどう貢献できるかを伝える
前職の課題を伝えた後に、放デイの経験・自身の専門性を活かして貴社に貢献できることをアピールしましょう。
ここでは、理学療法士という高い専門性を活かすには、個別療育の方が良い理由を伝えることで、採用側に納得感を与えています。
ちなみに、業界事情として、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士など医療国家資格の職種が預かり型の放デイで働くと、送迎や遊び、食事など、あらゆる面倒を見なくてはいけないので、専門性をフルに発揮しにくい実情があります。
そのため、専門性をフルで発揮するなら、「個別療育の放デイ」という考えは、業界人なら言わなくてもわかるはずですよ。
>>放デイの種類を詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください
志望動機をしっかり作り込むことで、面接に挑める!
志望動機は、履歴書の一部に過ぎないので、そんなに意気込んで作らなくても良いのでは?と思った人もいるでしょう。
しかし、志望動機をしっかり作り込まなければ、書類選考を通過して、面接に辿り着くことはできません。
面接に呼んでもらうということは、採用側が「この人に会って話がしてみたい!」と思うように志望動機を書くということです。
そのため、ぜひ自分の思いが滲み出るように考えに考え抜いて、志望動機を作ってみてください。
志望動機は転職エージェントに添削してもらうべき
先に結論を言うと、志望動機をしっかり作り込むには、転職エージェントの添削が不可欠です。
この記事で紹介した例文を参考にするのも良いですが、あなたの熱意や魅力が100%伝わらないかもしれません。
気になっている企業があるなら、転職エージェントに登録して、「ここに応募しようと思っている」と伝えましょう。
転職エージェントの企業担当なら、業界事情に詳しく、人事担当に刺さる志望動機の書き方を教えてくれるはずです。
今からでも遅くないので、ぜひ転職エージェントに頼って、転職を成功させましょう。
>>放デイへ転職する時におすすめのエージェントはこちらの記事へ
まとめ:放課後等デイサービスの志望動機を作り込もう!
ここまで、放課後等デイサービスの志望動機の書き方や例文を紹介してきました。
志望動機をしっかり作り込むことで、書類選考の確率は高まり、面接に辿り着くことができます。
いくら、あなたが熱意があっても、面接に辿り着かなかれば、話になりません。
そのため、手を抜かずに志望動機を考え抜いて作ってください。
その際に、転職エージェントによる添削はぜひ受けておいた方が良いでしょう。
書類選考後の面接対策や内定後の給与交渉までやってくれますので、ぜひ早い段階から登録して利用することをおすすめします。