「自分の給料は手取り13万円だけど、他の保育士も同じような給料なんだろうか…」と、あなたは気になったことはありませんか?
「正直言って満足できる給料じゃないし、無駄遣いしているつもりもない」
でも、全然貯金が貯まらない方が多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では、保育士と他業種の平均月給と比較して、手取り13万円がを詳しく紹介していきます。
あなたの給料が平均と比べてどれくらいの差があるのか、がきっとお分かりいただけるはずです。
記事の後半には、手取り13万円から収入をあげるおすすめの方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
保育士の平均月給は?結論、手取り13万円はかなり低い
先に結論を述べると、同じ保育士と比較しても、手取り13万円はかなり低いと言わざるを得ません。
厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査によれば、保育士(平均年齢37.6歳)の平均月給は24万5,800円で、ボーナスは74万7,400円となっています。
手取りは「手取り=額面給与ー各種保険や税金」で計算できます。
控除される総額を3万円と仮定して、実際の手取り平均は21万円といったところでしょうか。
そのため、保育士の手取り13万円は平均の手取り額21万円と比べると、約8万円低いということになります。
【年代別】保育士の手取りの違いは?
先ほど紹介した保育士の平均月給(24万5,800円)はあくまで、平均年齢37.6歳を参考とした金額です。
年齢が若いと、当然平均月給も下がるので、続いて年代別の保育士の平均月給を比べてみましょう。
年代 | 平均月給 | 平均ボーナス |
20~24歳 | 20万9,900円 | 48万1,000円 |
25~29歳 | 23万2,000円 | 72万4,700円 |
30〜34歳 | 24万4,100円 | 74万8,800円 |
35〜39歳 | 25万2,900円 | 77万7,600円 |
20〜24歳の平均月収を約21万円で、控除額が約3万円と仮定したら、手取り18万円ということになりますね。
もし、あなたが20代前半で手取り13万円だとしたら、同年代の保育士と比べて手取りが5万円少ないということになるでしょう。
【公立と私立】保育士の手取りの違いは?
続いて、公立か私立かによっても、保育士の平均月給は以下のように異なります。
調査した年 | 公立保育所 | 私立保育所 |
2017年(平成29年度) | 27万9,797円 | 26万2,158円 |
2019年(令和元年度) | 30万3,113円 | 30万1,823円 |
出典:平成29年度 幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集
出典:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果
2017年の調査では、公立の保育所(保育園)の方が、私立に比べて、月給が約1.5万円高くなっていました。
しかし、2019年の調査では、公立と私立の保育所の給料に大きな差はない傾向にあります。
ただし、傾向として、保育所、幼稚園、認定子ども園、小規模保育園では、公立の方がやや給料が高いです。
【他の業種と比較】保育士の手取りはどれくらい差がある?
実は、他の業種と比べると、保育士の手取りはガクッと低くなります。
例えば、厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査によると、以下のように業種ごとに月給が分けれています。
平均月給 | 平均年齢 | |
医療・福祉(保育士) | 35万4,500円 | 41.8歳 |
宿泊業,飲食サービス業 | 27万8,200円 | 43.3歳 |
情報通信業 | 40万5,000円 | 41.3歳 |
金融業・保険業 | 47万9,200円 | 43.3歳 |
手取り13万円から脱却する方法①今の職場で昇進を目指す
ここからは、保育士の手取り13万円から脱却する方法を4つに分けて紹介します。
一つ目は、今の職場で昇進を目指すことです。
主任保育士を目指せば、給料は格段にアップします。
内閣府の調査では、以下のように役職に応じた保育士の給料の違いが示されています。
公立 | 私立 | |||
役職 | 平均月給 | 保育士としての勤務歴 | 平均月給 | 保育士としての勤務歴 |
施設長 | 63万2,982円 | 31.8年 | 56万5,895円 | 25.8年 |
主任保育士 | 56万1,725円 | 25.1年 | 42万2,966円 | 21.7年 |
一般保育士 | 30万3,113円 | 11年 | 30万1,823円 | 11.2年 |
上記の表を見てみると、公立の保育所で主任保育士になると、約26万円も月給が上がっているようですね。
私立保育所でも、公立までとは上がらないものの、それでも約42万円の月給となります。
そのため、保育園で働き続けることを頑張りたい方は、主任保育士への昇格を目指してみると良いでしょう。
手取り13万円から脱却する方法②保育士として活躍の場を広げる
手取り13万円からの二つ目の脱却方法は、保育士としての活躍の場を広げることです。
保育士の働く場所は、何も保育園や幼稚園だけではありません。
保育士が活躍できる場は、以下のようにたくさんあるのです。
- 児童養護施設
- 放課後等デイサービス
- 児童発達支援センター
境遇の恵まれない子どもたちの成長を支える児童養護施設では、保育士は重要な役割を担います。
また、最近は、放課後等デイサービスや児童発達支援センターなど、発達障害を持つ子どもへの保育もかなりメジャーになってきました。
これらの施設では、保育士は人員基準として定められており、必要不可欠な職種です。
給与水準も保育園よりも高いことが多いので、ぜひ検討したい活躍の場と言えます。
手取り13万円から脱却する方法③異業種に転職する
手取り13万円からの三つ目の脱却方法は、異業種に転職することです。
記事の冒頭でもお伝えしましたが、保育士は給与水準がかなり低い職種です。
手っ取り早く収入を上げるなら、給料の高い業界に転職することをおすすめします。
例えば、エンジニアやプログラマーなどのIT系の仕事は、給与水準はかなり高いです。
ただし、プログラミングスキルがある程度なければ、エンジニア転職は成功しませんので、転職前にスクール等に通うなりして勉強する必要があります。
また、おもちゃレンタルやベビーフード関連の会社に転職すれば、保育士の実務経験が必ず活きてくるはずです。
そのため、保育士の経歴を活かした営業職や開発部門職にも挑戦できるかもしれませんよ。
手取り13万から脱却する方法④副業で収入を増やす
最後に紹介する手取り13万円から脱却する方法は、副業で収入を増やすことです。
手取り収入は低くても、保育の仕事に慣れているのであれば、無理に転職しないというのもの一つの選択です。
かと言って、今の保育園で働いていても大幅な給料アップが望めるわけでもないですよね。
その場合は、副業でコツコツ収入を稼ぐことに挑戦してみましょう。
副業にも色々ありますが、私の場合、ブログを2020年から初めて1年半で、月10万円ほど稼げるようになりました。
副業を極めることで、保育士以外のスキルが高まるので、ゆくゆくの転職にも独立にも役立ちますよ。
【注意】手取り13万円では、最低限の生活しかできない
ここまで、保育士の手取り13万円から増やす方法をお伝えしてきましたが、あなたにはどうか手取り13万円で満足しないでほしいです。
なぜなら、手取り13万円では、最低限の生活しか送れないからです。
例えば、以下のように一人暮らしの1ヶ月支出の内訳を大まかに表にまとめてみました。
家賃 |
5万円 |
光熱費(電気、ガス、水道) |
1.5万円 |
通信費 |
1万円 |
食費(外食費込み) |
3万円 |
各種保険 |
5,000円 |
交通費 |
1万円 |
合計 |
12万円 |
家賃や食費は人によって上手に節約できているかもしれませんが、上記の他に、奨学金の返済や歯・風邪の治療費などの急な出費もあるに違いありません。
そう考えると、手取り13万円では、手元に貯金できるお金がいくら残るでしょうか…。
きっとほとんど、貯金できないでしょう。
ちなみに、手取りで年収200万円以下の人はワーキングプアーと呼ばれ、仕事はあってもお金が貯まらず生活できるギリギリで働く貧困層を指します。
一生懸命働いているのに、手取りで年収200万円いかなくて貧困…正直考えたくないですよね。
しかし、あなたは、いま自分の年収の位置づけを知ることができました。
したがって、これを機に、人生をもっと豊かに変えよう!と行動する時なのではないでしょうか。
まとめ:手取り13万円の保育士は今すぐ行動しよう!
ここまで、保育士の手取り13万円の位置づけを、さまざまな角度から詳しく解説しました。
結論、手取り13万円は平均と比べてかなり安いです。
生活できる最低限の収入で、満足に貯金もできません。
もし、あなたがいまの現状に危機感を抱いた場合、それはあなたが変われるチャンスです。
ぜひ、現状に甘んじることなく、もっと良い暮らしを求めて、行動してみてください!