退職代行を使ってでも、今の職場を辞めたいと思っている保育士の方は多いはず。
- しかし、本当に退職代行を使って辞められるのか…?
- 他に保育士で退職代行を使ったことのある人の話を聞きたいなぁ。
上記のように、一度は思ったことがありますよね。
そこで、今回の記事では、実際に退職代行を使ったことのある保育士の方にインタビューさせていただくことができました。
インタビューに協力してくれた保育士のTさんは、元々職場を辞めたいと思っていましたが、「いい歳の大人が退職代行を使うなんてあり得ない…」とネガティブな印象を持っていた方でした。
しかし、ある出来事がきっかけで、退職代行(わたしNEXT)を利用することを決意。
依頼してから、2週間後に保育園から退職できました。
元々、退職代行の存在は知っていたTさんがなぜ、退職代行を利用する決心ができたのか?
そして、実際に利用してみて当時の選択は間違っていなかったのか?など、率直にお話してくれました。
退職代行を使おうか迷っている保育士の方は、本記事はとても参考になるはずです。ぜひ、最後までご覧になってください。
- 1 退職代行を使った保育士の方の簡単プロフィール
- 2 Twitterで「保育士 退職代行」と調べてもほとんど出てこない…
- 3 【前職の状況】1年で保育士が14人も退職する保育園だった…
- 4 元々、退職代行にはネガティブなイメージを持っていた
- 5 退職代行を使おうと決意できたのは、上司の理不尽さと有給申請の拒否
- 6 退職代行には不安があって、利用前に弁護士に相談した
- 7 わたしNEXTを選んだ一番の理由は、保育士の退職代行実績があったから
- 8 わたしNEXTに依頼、有休消化もして2週間後に退職
- 9 わたしNEXTが退職代行業務をした日に、会社から鬼電…山へ逃げる
- 10 退職して1ヶ月で心身の調子が回復してきた
- 11 今度の転職活動は、保育士以外の仕事を検討している
- 12 迷いはあったが、結果的に退職代行の利用は正解だった
- 13 退職代行を使おうか迷っている保育士へメッセージ【我慢は良くない!】
- 14 【補足】保育士が退職代行を使うなら、あらかじめ準備しておくとよい
- 15 【わたしNEXTの基本情報】保育士の退職実績が豊富で安心感がある!
- 16 まとめ:自分を見失うくらいなら保育士でも退職代行は使っても良い
退職代行を使った保育士の方の簡単プロフィール
今回の記事では、1時間のインタビュー内容を書き起こしており、1万字を超える長文となっています。
インタビュー内容の要約を下記にまとめてあるので、最初にご覧ください。
- 37歳女性、保育士
- 企業が運営する小規模保育園に勤務
- 1年で14人が退職するようなブラックな職場環境
- 有給を取らせてくれない、上司の理不尽な態度が退職代行を使う最終的な決め手
- 数ある退職代行の中から、保育士の退職実績のある「わたしNEXT」を選ぶ
- サービス依頼から2週間で退職
- その2週間は出社せず自宅待機
- 会社からの鬼電に無視しつつ山へ避難
- 退職から1ヶ月半、心も体も回復
- 現在は、ゆっくり職場選びをしている
目次をチェックしながら、気になる箇所だけご覧になっても構いません。
それでは、次の章から、インタビュー内容を紹介していきます。
Twitterで「保育士 退職代行」と調べてもほとんど出てこない…
ただ、Twitterで、「保育士 退職代行」とか、調べてもリアルな声がほとんどなくて…
Twitterだと、検索されちゃうとか、なかなか発信できない保育士の人もいるんじゃないかな。
でも、気になっている保育士の人はいると思いますよ。
【前職の状況】1年で保育士が14人も退職する保育園だった…
前の職場は、1年間で14人退職するようなところでした。
私は、新卒の保育士さんが辞めていくのは「新しい道へ行く」ということで、別に良いのかなって思うんですけど、
私の場合はいい歳だし、「こんなところで傾げてはいけないんじゃないか…」と悩み続けていたんですよね。
「みんなが辞めていった後は、後には退けない…」と退職するタイミングを見失っていたところ、引き金になる出来事があって、それで退職代行を使わせていただきました。
小規模であるがゆえに、人間関係の良くなさがありました。
事業所内保育園だったので、子どもよりもクライアントの都合を気にしてばかりでやりづらかったです。
元々、退職代行にはネガティブなイメージを持っていた
どこかで、見切りをつけないと、自分のためにはならないなと思っていました。
辞めるという気持ちはずっと持っていました。
でも、今更辞めるのか?とか辞めたところで就職は決まるのか?とか、その辺の迷いと不安があって、なかなか踏み出せない状況がありましたね。
もともと、「退職代行」というサービス自体はご存知だったのですか?
ただ、プラスに捉えることができなくて、テレビで退職代行で流行っているのは知っていましたが、ただ大人として非常識。
新卒や第二新卒がブラック企業に入ってしまったから使うのはわかるけど、いい大人が退職代行を使うなんて、ひどいしあり得ない…プラスにはとてもじゃないけど考えていなかったです。
ただ、辞めていった先生の話を聞いていても、辞める話にならない、絶対にやめさせてくれない、と聞いてたから、自分で辞めるにしても大変になりそうだなとは思っていました。
辞めるのって考えるだけで、エネルギー使いますしね。
疲れました。
退職代行を使おうと決意できたのは、上司の理不尽さと有給申請の拒否
それプラス、人手不足で適切な人材が入社してこなくて、それで新しく入ってきた先生が、定年して何年経ったの?と思えるおばあちゃん先生でした…。
その先生とチームを組んでくださいって言われて、もう本当にボケボケしちゃっているような先生で、なんかもう保育と介護を同時進行でやっている状況でした。
「土日、トイザらスでもどこでもいいから同じおもちゃを駆け回って揃えてこい」って主任から言われたんです。
それと同じ日に、翌日の散歩についてのミーティングの話があって、「散歩に連れていけないならみんなでいけば、大人の目もあるから人手も足りるんじゃないですか?」って提案したら、
隣のクラスの先生が「コロナになったら困るでしょ?」と言われて、明日は散歩しない方向で考えるつもりだったでした。
しかし、主任には、「どんな手を使っても出かけさせるのが保育士でしょ?」と言ってきて、「そうなら、人が少なくても私は連れて行きます」って言ったら、
「本当に一人で行けるの?」ってダブルバインドみたいな発言をされて、隣の保育士とグルになって、「この人に文句言わせない」と言わんばかりのすごい睨みつけられて…あー、これはもう無理だって、辞めるにしろ辞めないにしろ、1日様子をみようと思ったんですよね。
休んで疲れ切ってて、体調も良くないし、このままだと心身ともにダメになるわって思って、「翌日は休みをください」と言ったんですよ。
施設長の人が、「体調不良による欠勤は無責任なので、代わりの人を見つけてから、休んでください」と言われたんです。
それで、頭がブチっと切れちゃったというか、我慢の限界だと思って…
辞めていった先輩や家族と話したんですけど、逆に背中を押されたというか、「そんなんであれば退職代行を使っても、致し方ない職場だよ」と言ってもらえました。
施設長から「新しい人は見つかったのですか?」という電話がかかってきて、その後「(退職代行を)もう使おう!」と決めました。
人手不足は常態化していたんですかね?
まともな先生がどんどん辞めていく。そして、まともじゃない人が残っていく。
だから、私もとっとと辞めるべきだったんだなって思います。
退職代行には不安があって、利用前に弁護士に相談した
「使おう」というのは、決めましたけど、実際にお金がいくらかかるのか?とか本当に辞められるのか?
お金のかかることなので、考えました。
最初に見つけたのは弁護士の退職代行でした。
そこだと、弁護士さんに15分無料で相談ができるんですよ。
そこでいろいろ質問しましたね。
本当に辞められるのか?とか、辞めるにあたって有給は使えるのか?退職日をどうしたら良いのか?とか、弁護士さんがいろいろ教えてくれました。
ただ、私の場合は、残業代は諦めていたんです。揉める力が残っていない。弁護士さんを使っちゃうと揉める方向に行くから、エネルギー使うな〜と思いました。
私が本来やらなくてはいけないことを他人にお金を払ってやらせているのが、心が痛かったです。
とにかく、辞めたい、辞めて新しく次のステップに行きたい!と思って、普通の業者を使わせてもらいました。
とにかく、辞めたい、辞めて新しく次のステップに行きたい!と思って、普通の業者を使わせてもらいました。
わたしNEXTを選んだ一番の理由は、保育士の退職代行実績があったから
確か、幼稚園の先生や保育士など、6人くらいあったと思います!
ここなら、大丈夫かもって思いました!
Twitterやインスタとかで、色々見たんですよ。
けっこう保育士や幼稚園の先生で多かったのが、退職代行使ったけど結局、園に来いって脅されて、園にきて親(保護者)の前で謝らせられたみたいな話を聞いて、この業界本当に辞めるの大変だな…って思ったんですけど。
SNSでそんな情報見ると、不安になってしまいますよね。
同業者がちゃんと使って辞めていることが確認できれば、よかった感じです。
わたしNEXTに依頼、有休消化もして2週間後に退職
すぐって言っても、日本の法律では、退職の2週間前に退職宣言をすることで、退職が成立するんですって。
あと、「4月25日に退職します」という退職届を自分で作ってくださいと業者から言われました。
そして、これからの手続きは退職代行に委託しますという委託書を作るように言われました。
でも、ちゃんとテンプレートがあって、LINEで送ってくれましたよ。
さらに、作った書類を月曜日に間に合うように、郵送することをお願いされました。
そこは自分でやりましたね。
わたしNEXTに連絡して退職する前の流れをもう少し詳しく教えてもらえませんか?
わたしNEXTさんには、4月9日(土)あたりに連絡して急いで書類を作って、郵送しましたね。
というか、出社してはいけないと業者から言われましたね。
自分が出社したら、おしまいになっちゃう。
というのは、「揉めることなく綺麗に退職したいということなのに、自ら出向くとそこで揉め事になるから、そういうことになるとクレーム(ちゃんと退職できなかった)とかの原因になるからちゃんと家にいてください。」と言われました。
私の場合、本当にもう無理って思って、突発的なことでもあったので、「荷物とかあっちにあるんですけど、どうしましょう?」とは相談しました。(笑)
そしたら、大抵の場合、退職代行を使うと荷物は捨てられるので、覚悟はしつつ、「荷物は着払いで良いので、送ってください」と業者から職場に依頼してくれます。
書類のことも含めて、全部仲介してやってくれました。
だから、私が会社に電話することもなかったですね。
むしろ、私から電話することは絶対しないでくださいって強めに言われました。
ちなみに、働いた分のお給料はもらえましたか?
あと、有休の消化も希望したので、それもされましたね。
使い切った形で退職させてもらいました。
わたしNEXTが退職代行業務をした日に、会社から鬼電…山へ逃げる
返事したい気持ちは山々だったのですが、何があるのかわからないので、返事はしませんでした。
「退職代行を使っちゃった〜」とか、「やらなくてはいけないことを人にやらせているんだ」とか思いました。
あと退職代行の人が動いてくれているその日に、会社から10本くらい鬼電が来たんですよね。
朝っぱらからきて恐ろしくて…施設長、主任、その他から鬼電が来たんです。
本当に恐ろしかったです。
「この人退職代行を使いましたよ」とは職場に知れ渡っていると思うので、「今日から来ないとはどういうことだ?」とかを問いただす為に電話がありました。
逃げるというのは、退職代行の人からアドバイスではなく、Tさんが不安だったからということですか?
頼むから私の家族にも連絡してくれるなって思いました。
どうやら、うちの家族には鬼電が及ぶことはなかったみたいです。
後は、退職日までは静かに過ごしていました。
退職して1ヶ月で心身の調子が回復してきた
ゆるく出発をしている感じですね。
わたしNEXTでは転職サポートがあると聞いているのですが、その辺の活用はしていますか?
私は保育の仕事なので、「保育の仕事をしているんですけど〜」っていうと、「あ〜保育はうちではやってないかも」ってなったり、私もちょっとは使ったんですけど、私が思っているような求人がなかったので、私は使わなかったですね。
多分、新卒や第二新卒とか若い方が転職サポートを使っており、転職するとお祝い金がもらえるんじゃないですかね?
「お祝い金がもらえることがありますよ」とは、LINEで送られてきました。
個人的には電話の方が安心感があると思ったのですが、LINEで完結してよかったと思います。
弁護士さんだと、いちいち電話があるみたいですね。
今度の転職活動は、保育士以外の仕事を検討している
まずは、土日祝日休みは絶対譲れないな〜。
時間固定の仕事がいいな〜と。
シフトがあっても、朝7時とか異様に早い時間には出勤したくないですね。
早く就職を決めなきゃと焦る必要もないと思っています。
あと、保育の仕事にもう疲れました(笑)
保育士を目指す人は毎年たくさんいるんですけど、やっぱり現場で働く中で大変さを痛感される方が多い印象があります。
それは現場の中で感じていくことだと思います。
迷いはあったが、結果的に退職代行の利用は正解だった
自分はダメだとか思ったりしましたけど、正解だったと思います。
その時の気持ちも決断も何も間違ってなかったと思います。
そういう気持ちです。
ここにずっといちゃいけないなと思っていましたが、それを感じた時点でやめてよかったと思います。
退職代行を使おうか迷っている保育士へメッセージ【我慢は良くない!】
積極的に使おうと気軽におすすめするものではないと思います。
どうしようもない、私みたいに、後が無い崖っぷちの状況の駆け込み寺と考えた方がいいです。
使うのであれば、勇気を出して、使ってほしいと思います。
Tさんの言葉には重みがあって、説得力があります。
昔みたいに一つのところでずっと働くという時代ではないですよね。
本当にパラハラとかいじめとか、あくどい上司の好き勝手の状況にいる必要はないなって思っていて、我慢する必要がない。
だから、退職代行を使ってみて、「我慢はダメなんだな」「我慢はいらないんだな」と思っています。
毎日、楽しくゆるく楽に仕事ができれば良いということですから、それができないならさっさと逃げるということですね。
仕事は楽しくやれるに越したことはないですものね。
【補足】保育士が退職代行を使うなら、あらかじめ準備しておくとよい
だから、不自然じゃない程度に、こっそり家に自分の荷物を持ち帰るとか、捨てられてもいいものだけロッカーに入れておくとか、やっておくとよりスムーズに退職できるかもしれないと退職代行の人に言われました。
退職代行の人から「どこまで準備してます?」と言われて、「いや〜いきなりだったので、まあしょうがないですね。」とも言われました。
業務の引き継ぎ書も作っておくといいらしいですけど、そこまでやる元気があるんだったら、退職代行を使わないよな〜と思ったり(笑)
あとは、退職代行を使ったら、絶対に職場に行くなということですね。
特に働いて1〜2年目の保育士には、高いです。
もらえない保育園は本当に給料が低いので…。
やめようとしても、お金がなくてやめられない。
そういう状況で困窮している先生たちは、どうしていけばいいんだろうな…って思ったりします。
私が何かアドバイスできることでもないんですけど、保育士の処遇改善を求めます…。
賢い人は、保育士3年くらいやったら、全然違う仕事をしている人もいるから、処遇を改善した方がいいですよね。
長く保育士している人ってすごいなって思います。
その通りだと思います。
Tさんの今後のご活躍を応援しています!
【わたしNEXTの基本情報】保育士の退職実績が豊富で安心感がある!
今回インタビューに応じてくれた保育士の方が利用していた『わたしNEXT』について、紹介させてください。
わたしNEXTは、労働組合が運営する安心安全の退職代行サービスです。
女性専用の退職代行サービスで、退職成功率は100%。
問い合わせから完全退職まで、LINEで全て完結します。
私物の管理から退職までの身の振る舞い方まで、確実に退職するために「あなたが何をすべきなのか?」を詳しく教えてくれます。
なお、保育士の退職実績も公式サイトで公開されており、今回のインタビューした保育士の方もわたしNEXTを利用していました。
料金は、29,800円で、追加料金は一切ありません。
過去に何人もの保育士を退職させてきた実績のあるわたしNEXTは、保育士の退職代行サービスの第一候補です。
どこの退職代行を使おうか迷ったら、ぜひわたしNEXTから依頼してみてください。
まとめ:自分を見失うくらいなら保育士でも退職代行は使っても良い
今回インタビューに協力してくれた保育士のTさんは、退職代行にネガティブなイメージを元々持っていました。
しかし、慢性的な人手不足の労働環境で、上司からの理不尽な態度と有給申請の拒否が引き金となって、退職代行を利用する決意ができました。
依頼当時は、自分でやるべきことを他人にお金払ってやらせてることに罪悪感を感じていました。
あれから1ヶ月半経った今では、利用して正解だったと思うことができています。
Tさんと同じように仕事で我慢し続けている保育士の方がいれば、退職代行は一つの選択肢となりうることがわかりましたね。
もちろん、Tさんもおっしゃっていましたが、退職代行はそんな簡単に使っていいものではありません。
しかし、自分の精神が崩壊しそうなくらい我慢し続けているのであれば、その職場にいつまでの居続ける価値はないでしょう。
保育士の代わりはいくらでもいますが、あなたの代わりはどこにもいません。
本記事を通して、一人でも多くの保育士の方が、退職代行を使う勇気を持つことができれば幸いです。