【現役保育士が解説】放課後等デイサービスのやりがいとは?

  • 放課後等デイサービスって転職先として良いのかな?
  • どんなやりがいのある仕事なのだろう

あなたは、上記のように、放課後等デイサービスを次の転職先に考えたことはありませんか?

イツキ
この記事を書いているのは、放課後等デイサービスでの勤務5年の保育士です。

「放課後等デイサービス」という名前を目にする機会が増えてきた一方で「周りで働く知り合いもいないし、実際どんな感じなんだろう…」と悩む方もいるでしょう。

そこで、今回の記事では放課後等デイサービスならではのやりがいや大変なことを詳しく解説。

記事の後半には、優良な放課後等デイサービスへの転職方法もあわせて紹介します。

「次の転職先として放課後等デイサービスを選んで良いのか?」を考える参考にしてみてください。

放課後等デイサービスとは簡単解説!

放課後等デイサービスとは、障害を持つ子どもたちを放課後に預かって、勉強や日常生活の支援をする施設です。

多くの場合、1日最大10名の子どもたちを受け入れて、3〜4名のスタッフで見守ります。

障害児向けの学童と捉えるとイメージしやすいかもしれません。

ただし、一番の違いは、そこで働く職員の専門性です。

保育士や理学療法士など、国家資格を持つ専門職が必ず在籍しており、障害の特性に合わせた専門的な支援を包括的に行います。

イツキ
障害児を対象にしているだけあって、少し難しそうですよね?
しかし、放課後等デイサービスにはやりがいがたくさんあります。次の章から、確認していきましょう。

今回紹介する放課後等デイサービスのやりがいは5

今回紹介する放課後等デイサービスで働くやりがいは以下の5つです。

  • 子どもの成長を実感できる
  • 他職種と連携できる
  • いろんな仕事に挑戦できる
  • 自分の裁量を発揮しやすい
  • 人間関係に悩みにくい

大変なことも多いですが。放課後等デイサービスならではのやりがいを紹介しています。

この業界を知らない人は、ぜひ一度目を通しておきましょう。

放課後等デイサービスのやりがい①子どもの成長を実感できる

放課後等デイサービスで働く1つ目のやりがいは、子どもの成長を実感できることです。

もちろん保育園で仕事をしていても、子どもの成長を感じることはできます。

しかし、放課後等デイサービスならではの成長といえば、障害特性に配慮した関わりをすることでその子が穏やかに日常生活を送れるようになった瞬間です。

例えば、絵カードを使いながら他者とトラブルなくコミュニケーションができた時は、この子が社会で自立することに一歩向かったと捉えることができるでしょう。

このように障害特性に配慮した結果、子どもが穏やかに過ごせるようになると、放課後等デイサービスにおける仕事のやりがいを感じやすいでしょう。

放課後等デイサービスのやりがい②他職種と連携できる

放課後等デイサービスで働く2つ目のやりがいは、他職種と連携できることです。

保育園で働いていると、基本的に保育士同士の会話しかありませんよね?

しかし、放課後等デイサービスに来れば、看護師や理学療法士、臨床心理士などさまざまな専門職と一緒に仕事をします。

今まで勉強してきた内容が異なるので、「そんな考え方もあるのか!」と、日々学びにつながることでしょう。

そのため、保育士以外の職種と一緒に関わることに抵抗がなければ、日々の支援が楽しくやりがいに満ち溢れることでしょう。

放課後等デイサービスのやりがい③いろんな仕事に挑戦できる

放課後等デイサービスで働く3つ目のやりがいは、いろんな仕事に挑戦できることです。

一つの事業所で働く職員数が少ないため、一人当たりに任せられる業務の種類が多くなります。

例えば、以下の通りです。

  • 計画書作成
  • 支援記録記入
  • 連絡帳記入
  • 請求業務
  • 送迎
  • 保護者面談
  • 家庭訪問

ちなみに、放課後等デイサービスを新たに立ち上げるときは、利用者を集客するためにいろんなことができます。

  • 自社ブログの更新
  • SNS運用
  • チラシ作成
  • 関係機関への挨拶回り

このように、放課後等デイサービスに入社すれば、「いかに集客して売上に繋げるのか?」を考える機会が増えます。

自分の取り組みが売上に直結すると、やりがいを感じる方もいるでしょう。

放課後等デイサービスのやりがい④自分の裁量を発揮しやすい

放課後等デイサービスで働く4つ目のやりがいは、自分の裁量を発揮しやすいことです。

放課後等デイサービスで働く職員数は4〜5人程度なので、自分がやりたいと思ったことをすぐに実行しやすい雰囲気があります。

例えば、子ども向けのプログラミングを導入したいと考えた場合、「保育園では前例がない」と断られるかもしれません。

しかし、放課後等デイサービスでは、子どもたちへの支援につながっている前提で、やる気さえあればどんなこともすぐに実行しやすいでしょう。

このように、自分の得意なことややってみたいことをすぐに形にできるのが放課後等デイサービスの楽しいところでもあり、やりがいとも言えます。

放課後等デイサービスのやりがい⑤人間関係に悩みにくい

放課後等デイサービスで働く5つ目のやりがいは、人間関係に悩みにくいことです。

放課後等デイサービスへ転職してくる職員は、もともと保育園や学校、病院など大きな組織で働いていた方がほとんど。

派閥争いに疲れたり、組織を変えることに疲れてしまったりして、小規模な組織の放課後等デイサービスに転職してきています。

イツキ
私の経験として、保育園や学校での人間関係や古臭い習慣に嫌気が差して、放課後等デイサービスに転職してくる方が多い印象です。
そのため、職員の性格として、基本的に心優しい人が多い傾向にあります。

そのため、人間関係に大きく悩まずに、やりがいを持って仕事したい場合は、放課後等デイサービスで働くと良いでしょう。

性格が良い職員が多くても、経営者がワンマンだったり、利益のことしか考えていなかったりすると、放課後等デイサービスの人間関係が悪化している場合もあります。
放課後等デイサービスは事業規模が小さい分、経営者の考え方が働きやすさに直結するので、転職する前に経営者の人間性や運営方針をよくリサーチするようにしておきましょう。

放課後等デイサービスの大変なところ①専門知識を学ぶ必要があり

イツキ
ここまで、放課後等デイサービスでのやりがいを伝えてきましたが、実は大変なところもあるので、2つ紹介していきます。

1つ目は、障害に関する専門知識を学ぶ必要があることです。

障害児と関わると、今までの経験や知識では、対応不可能な状況に直面することはよくあります。

例えば、保育士や教員は基本的に定型発達の子どもを相手に仕事をします。

注意やルールを喚起すれば、すぐに行動が収まることがほとんどです。

しかし、障害を持った子どもは注意だけしても行動を改めることができません。

そのため、きちんと障害の特性を理解し、すでに体系化された理論を実践で活かす必要があるでしょう。

放課後等デイサービスの大変なところ②思ったより肉体労働

2つ目の大変なところは、思ったよりも肉体労働であることです。

放課後等デイサービスは小学生以上を対象とした施設なので、保育園のように、膝や腰に負担をかけることなく子どもと関わることができそうですよね?

しかし、障害を持った子どもは年齢が高くても、体の発達的には未熟なことがほとんどです。

例えば、小学6年生で知的レベルが4〜5歳の場合、かけっこやごっこ遊びなど、保育園児が好きそうな遊びを求めるかもしれません。

こうなると、体の大きさと遊びの内容にギャップが生じ、むしろ保育園児を相手にするよりも職員の肉体労働はキツくなることでしょう。

そのため、小学生以上の子どもであっても、障害がある影響でむしろ肉体労働が増す可能性もあります。

やりがいを求めるなら、研修が充実した放課後等デイサービスへ

放課後等デイサービスに転職するなら、やりがいを持って働きたいと思うものです。

もし、やりがいを重視するなら、研修が充実した放課後等デイサービスへ転職することをおすすめします。

なぜなら、どのように子どもに関われば良いのか迷いながら仕事していては、自分に自信が持てずやりがいを感じられないからです。

ただし、障害児とどのように関わるのかを知るには、それなりの知識をインプットする必要があります。

独学は大変ですから、研修の整った会社に転職し、障害の理解を深めると良いでしょう。

【裏技】転職エージェントで放課後等デイサービスを探した方が良い

放課後等デイサービスはやめたいと思っている人もたくさんいます。

そのため、「どんな放課後等デイサービスに就職するのか?」はいい加減に考えてはいけません。

では、どうすれば優良な放課後等デイサービスに転職することができるのでしょうか?

もし、あなたが初めて放課後等デイサービスの業界に足を踏み込むのであれば、転職エージェントを活用することをおすすめします。

なぜなら、転職エージェントを使うことで、優良な求人に出会える確率が高まり、しかもエージェントの担当者から各施設の実情を教えてもらうことができるからです。

それでも、転職エージェントを使う理由がピンとこない方は、ぜひこちらの関連記事を読んでみましょう。

きっと、ホワイトな放課後等デイサービスに転職するには、転職エージェントを活用した方が得策であることに気づくはずです。

>>【保存版】放課後等デイサービスへの転職とその後のキャリアについて

まとめ:放課後等デイサービスはやりがいもあるけど、大変な職場

ここまで、放課後等デイサービスで働くやりがいを5つ紹介してきました。

その内容は以下の通りです。

  • 子どもの成長を実感できる
  • 他職種と連携できる
  • いろんな仕事に挑戦できる
  • 自分の裁量を発揮しやすい
  • 人間関係に悩みにくい

保育園や学校など、大きな組織ではあまり感じられないやりがいもあるのが放課後等デイサービスの特徴とも言えるでしょう。

ただし、障害児を相手にするので、これまで以上の知識が求められます。

しかし、逆にきちんと学び日々の支援に活かせたら大きなやりがいにつながることは間違いないです。

もし、あなたが放課後等デイサービスへの転職を考えているなら、やりがいを持って働ける会社かどうかは見極める必要があります。

その際は、ぜひ放課後等デイサービスに強い転職エージェントを活用し、少しでも有利に転職活動をしてみてください。

>>【保存版】放課後等デイサービスへの転職とその後のキャリアについて